福岡市の小学校で「唐揚げ1個の給食」が提供され、「粗末すぎる」と批判が殺到しました。実際には栄養基準を満たしてたそうですが、見た目の寂しさが保護者やSNSの不満を招きました。

食材費の高騰は日本の貧困化の表れだと憂う声がそこかしこから聞こえてきますが、その原因は単純ではないようです。

根本の原因は、1食あたり289円という固定された食材予算にあり、物価高騰や年度末の予算不足を見越して、年度初めから質素な献立にせざるを得なかったことのようです。現場では肉の部位を変えたり、野菜を1グラム単位で減らすなど工夫をしていますが、契約や予算の仕組み上、急な価格変動に対応できない構造的な問題があるそうです。