しかし残念ながら2020年に亡くなりましたが、その存在は今も多くの人々に記憶されています。
マプナが再び白い羽毛を持つ個体として成長したことは、マヌクラの“伝説”を受け継いだかのように映り、今回の映像が特別視される理由のひとつでもあります。
消えゆく野生キーウィを守るために
ノースアイランド・ブラウンキーウィは夜行性で飛べないため、外来の捕食者に対して非常に弱い存在です。
ニュージーランドに持ち込まれたフェレットやイヌ、ネコなどが最大の脅威となっており、とくに孵化直後の小さな個体は捕食されやすく、管理区域外では94%もの雛が成鳥になる前に命を落としてしまいます。
こうした現状を受けて、ニュージーランドでは「オペレーション・ネスト・エッグ」という保護プログラムが展開されています。
これは野生の巣から卵を回収し、安全な施設で孵化・育成させてから野生へ戻す取り組みで、捕食者から雛を守るための重要な施策です。
プカハ国立野生動物センターでは、この10年間で131羽のキーウィを野生に返すことに成功しました。
また、近年では捕食者の少ない島や、外来動物を駆除した区域に再導入する試みも進んでいます。
こうした取り組みにより、一部地域ではキーウィの個体数が回復しつつあり、希望の兆しも見え始めています。
今回撮影された白いマプナは、単なる珍しい個体であるだけでなく、キーウィ保護活動の象徴的な存在とも言えるでしょう。
もしもこの“白い伝説”が未来の森で子孫を残していくことができれば、ニュージーランドの自然保護にとって大きな励みとなるはずです。
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参考文献
Rare White Kiwi Seen Scampering Back To Its Burrow In Broad Daylight In New Zealand
https://www.iflscience.com/rare-white-kiwi-seen-scampering-back-to-its-burrow-in-broad-daylight-in-new-zealand-80562