
オランダ1部NECナイメヘン所属FW小川航基は先日、一部メディアによるブラジル移籍報道を否定していたが、ここに来てナイメヘン退団の可能性が浮上。森保一監督の考えから日本代表のメンバー選考に影響を与える可能性も考えられる。
小川の去就を巡っては、ブラジルメディア『R7』が8月6日に「小川はナイメヘン退団を検討」「彼にはブラジル国内複数クラブからの関心が噂されており、現在はサンパウロ州とリオグランデ・ド・スル州のビッグクラブと交渉中」「ナイメヘンは移籍金として250万ユーロ(約4億2,700万円)を要求」「サンパウロ州にあるクラブはナイメヘンに対して、買い取り義務付きのレンタル移籍による獲得を打診」と報じていた。
しかし、本人はオランダ1部リーグ開幕戦後のインタビューで「ブラジルのサッカーは、僕のプレースタイルにマッチしない。今はナイメヘンでのプレーに集中しており、移籍については考えていない」とコメント。2025年夏の残留を明言した一方で、「今季たくさんゴールを決めれたら、ビッグクラブが僕に興味を持ってくれるかもしれない。ビッグクラブでプレーするチャンスを得られるかもしれない」と将来的なステップアップ移籍に意欲を覗かせている。
小川のコメントから、ブラジル移籍の可能性は完全消滅したかと思われたが、ジャーナリストのホルヘ・ニコラ氏は26日に「ブラジル1部サンパウロが小川の獲得を再検討」とリポート。サンパウロはFWアンドレ・シルバが右膝の後十字靭帯部分損傷と前十字靭帯損傷という大怪我を負ったことにより、ストライカ-の獲得が急務だという。
ただ一方で、小川獲得の実現性については「サンパウロは財政難に陥っており、フリー移籍、または期限付き移籍での獲得を望んでいる。小川はナイメヘンとの契約を2027年6月まで残しているため、交渉は困難かもしれない」と報道。ナイメヘンの要求額である250万ユーロを支払うだけの余裕はないと考えられる。