提唱者コルティピン博士の“超古代文明”説

 この驚くべき物語を世界に広めたコルティピン博士は、主流の学界からは異端と見なされることも多いが、モスクワ地質探査研究所を優秀な成績で卒業した、れっきとした地質学者だ。

 彼は、この「車輪の跡」だけが超古代文明の証拠ではないと主張する。例えば、トルコのフリギア渓谷に残る謎の轍(わだち)。主流の考古学では古代人の馬車道とされているが、コルティピン博士は、その深さや形状から「軽量な馬車で作れるものではない。これは、1400万年前に存在した未知の文明が使っていた、巨大な全地形対応車の跡だ」と断言している。

3億年前の地層から“車輪の跡”? 炭鉱で発見された人類史を覆すオーパーツの謎の画像2
(画像=画像は「Daily Mail Online」より)

我々以前に、別の“人類”がいたのか

 コルティピン博士は、これらの発見を「この世界の古典的な創造以前に存在した、先史文明のしるし」だと考えている。そして、主流の学界がこれらの証拠を無視するのは、自分たちの築き上げてきた定説が「破壊される」ことを恐れているからだと指摘する。

「おそらく、その先史文明の生き物たちは、現代の人間とは似ていなかったでしょう」と彼は語る。 3億年前の地層に刻まれた車輪の跡。それは、我々の知らない遥か古代に栄えては滅んだ別の知的生命体の痕跡なのだろうか。それとも単なる自然の悪戯か。現物が水底に消えた今、その真実を知ることは困難だ。しかし、この謎めいた物語は、我々が知る歴史が地球の壮大な物語のほんの一場面に過ぎない可能性を示しているのかもしれない。

参考:How and Why’s、ほか

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