最高出力、排気量ともにうわ回るLCコンバーチブル

搭載するパワートレインは、LC500コンバーチブルが最高出力351kW(477PS)、最大トルク540Nmをそれぞれ発生する5.0L V型8気筒DOHCエンジンと10速ATの組み合わせで、駆動方式はFR。 911カレラ カブリオレは、最高出力290kW(394PS)、最大トルク450Nmを発生する3.0L水平対向6気筒ツインターボエンジンにデュアルクラッチの8速PDKの組み合わせで、駆動方式はRRです。 ラゲッジスペースは、レクサス LC500コンバーチブルが147L、ポルシェ 911カレラ カブリオレは128Lというミニマムサイズ。 数値的にはそれほど変わりがないように見えますが、911系のラゲッジスペースはフロントにある関係で、幅が狭く縦に深い形状。 対してFRレイアウトのLC500は、ボディ後方に慣れ親しんだ形状のラゲッジスペースが用意されているので、使いやすさという点ではLCが上になります。

50km/h以下で開閉が可能なソフトトップ

レクサス LCコンバーチブル
(画像=『車選びドットコムマガジン』より引用)
ポルシェ 911 ターボ カブリオレ
(画像=『車選びドットコムマガジン』より引用)

ソフトトップの開閉時間は、レクサス LCコンバーチブルが約15秒(オープン時15秒/クローズ時16秒)で、時速50km以下なら走行中でも開閉可能。 対してポルシェ 911カレラ カブリオレの開閉時間は約12秒で、こちらも時速50km以下なら走行中でも開閉可能。約3秒を長いと感じるか、感じないかは、シュチエーションによるかもしれません。

目指す方向性の違う2台のオープンモデル

レクサス LCコンバーチブル
(画像=『車選びドットコムマガジン』より引用)

LC500コンバーチブル、911カレラ カブリオレ、どちらも運転する楽しさを味わえることに違いはないものの、その方向性が大きく異なっています。 レクサス LC500コンバーチブルは、大型クルーザーのような緩やかな波形の走りが特徴。路面からの入力はタイヤとサスペンションで吸収し、不快な振動は皆無です。

ポルシェ 911 ターボ カブリオレ
(画像=『車選びドットコムマガジン』より引用)

対して、ポルシェ 911カレラ カブリオレは、タイヤがころがり出した瞬間から、ボディ剛性の高さを感じます。クローズドボディに匹敵するボディ剛性により、一般道で可能な速度域では目立ったネガもありません。 くわえてスポーティに味付けされたサスペンションが、路面からの入力を即座に収束させ、アグレッシブな走りを可能にしています。