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「段取りが8割」と言われるほど、計画は仕事の成否を大きく左右します。でも、いざ段取りを見える化して、具体的なアクションにつなげようとすると難しいもの。

今回は、A4一枚から始められて仕事のタイパが大幅に上がる「A4プロジェクト設計図」の書き方について、『賢い人の質と速さを両立させる時短100式(森田ゆき・かんき出版)』から再構成してお届けします。

まずは全体像を把握する

仕事の8割は「段取り」で決まります。そして、段取りを考えるためには、何はともあれ、そのプロジェクトや仕事内容の全体像を把握するのが先決です。全体像とは、ざっくり言うと「やること」と「所要時間」です。

「やること」の中には「自分でやること」もあれば「誰かに頼むこと」もあります。それらを把握しないまま動き出してしまうと、後々、「あっ、あれもやらなければいけないんだった」「人に頼まなければいけなかったのに忘れていた」「今からでは間に合わない。どうしよう」といった言葉を何度も口にする羽目になります。

そうならないためにも、仕事やプロジェクトが発生する度に、まずはその全体像を把握することからスタートしてください。言ってみれば、プロジェクトの全体像とスケジュールを「見える化」していく作業です。

私の場合、A4の紙に「やること」と、その「所要時間」を箇条書きでどんどん書き出し、自分でやるのか、あるいは人に頼むのかを判断して書き加えていきます。この際、期限もしっかり決めます。期限は「始め」「中間」「終わり」の3つを設定します。

「始め」とは、その作業を始める日時のことです。「中間」とは、成果物を完成させたり、人に頼んだものが仕上がってきたりする日時のことです。そして「終わり」は、プロジェクトの内容によりけりですが、ウェブサイトのオープン日であったり、イベントの本番日であったりと、そのプロジェクトのゴールの日時のことです。