
アルビレックス新潟からスコットランド1部セルティックへ完全移籍したDF稲村隼翔には、以前から新天地での構想外、期限付き移籍の可能性が取りざたされている。8月23日のスコットランド1部リーグ第3節・リヴィングストン戦でデビューを飾り、好パフォーマンスを発揮してチームの勝利に貢献したものの、移籍に近づいている模様。セルティックは左サイドバックの新戦力を獲得する見込みだという。
新潟時代はセンターバックとしてプレーすることが多かった稲村だが、セルティック加入後は左サイドバックでDFキーラン・ティアニーやDFリアム・スケールズとポジション争いを展開。開幕から公式戦で出番がなかったものの、リヴィングストン戦では同ポジションでフル出場。安定感抜群のパフォーマンスで周囲から高い評価を得ている。
ただ、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)では登録メンバー外に。ブレンダン・ロジャーズ監督は21日に「(稲村を今季の構想から外した決断は)とても簡単だった。彼はまだ私が期待するレベルに達していない」などとコメントするとともに、期限付き移籍の可能性を示唆していた。
移籍ウィンドウ終了まで残り約1週間となる中、現地メディア『The Celtic Bhoys』が25日に伝えたところによると、セルティックはアルゼンチン1部ボカ・ジュニアーズから元ウルグアイ代表DFマルセロ・サラッキを期限付き移籍により獲得する模様。記事では、左サイドバック事情についてこう記されている。
「セルティックは稲村を獲得したが、ロジャーズ監督は彼がコンスタントにプレーし、計算できる選手だと考えていない。そのため、別の選択肢が必要だ。(ガラタサライやRBライプツィヒに在籍していた)サラッキは国際Aマッチやヨーロッパでのプレー経験が豊富だ。ボカ・ジュニアーズで控え要員だが、セルティックでもその役割を担うことに問題はない」