キューバで高級リゾートホテルがオープン

今年2月、キューバの首都ハバナに高級リゾートホテル「トッレK-23」がオープンした。資本はキューバ政府の観光部門グループ「ガエサ(Gaesa)」による100%出資で、投資額は2億ドル。経営はスペイン企業イベルスター(Iberostar)が担っている(8月17日付「エル・パイス」より引用)。

営業を開始したキューバのリゾートホテルトッレK-23

ホテルは41階建てで高さ155メートル。キューバで最も高い建物となった。客室は600室を備えている。

支払いは米ドルのみで、外貨不足に苦しむキューバの現状を反映している。宿泊客は外国人観光客と国内のオリガーキー層に限られる見込みだ。

採算性を無視したホテル

ホテル開業は物議を醸している。現在のキューバは経済的に極めて困窮しており、食料不足に加えて一日20時間の停電が常態化している。冷蔵庫は無用の長物と化し、電気が深夜に復旧すれば起きて用事を済ませるしかない。日中は停電が大半だからだ。

さらに、過去10年余りで約250万人が食料と職を求めて国外に流出した。観光業もCovid-19パンデミック以降回復していない。

こうした状況下での高級リゾートホテル開業は、市民にとって無謀と映る。しかし、その不満を公に表すことはできない。発言すれば逮捕され、刑務所に送られる恐れがある。選挙がなく、市民の意向を無視できる独裁国家だからこそ可能な政策である。

社会主義革命がもたらしたキューバの今