■現地の「臭い」が強烈すぎる…
写真を撮影した場所の詳細について、ポスト投稿主・やたてつさんは群馬県嬬恋村、万座温泉付近で撮影しました。群馬県道466号沿いです」「有名な毛無峠の『この先危険、群馬県、通行止め』という標識から車で20~30分のところにあり、そこへ行くついでに下調べして立ち寄りました」と、説明する。

(画像=『Sirabee』より引用)
現地の様子については、「車で走ると距離が短いので、窓を閉めていれば特に異変はありませんが、降りて歩いてみたところ、鼻の奥まで突き刺さるような硫化水素の腐卵臭がすごくて、5分くらいが限界でした」と、振り返っていた。
なお、嬬恋村と同様に硫化水素ガスの問題を抱える、同じく群馬県吾妻郡の草津町公式サイトでは、有毒な火山ガスの恐ろしさについて「硫化水素ガスは、空気よりも重いため、地表に沿って滞留します。よって、天候が曇で無風状態の場合には、ガスが拡散しないため、噴気地帯のガス濃度が高くなる場合がありますので、その日の天候状態には特に注意が必要となります」と、注意を喚起している。
■濃度が高いと「数分間で死亡」
今回話題となった看板の詳細について、中之条土木事務所の担当者は「道路を通行する方の安全のため、道路管理者である当事務所と、交通管理者である群馬県長野原警察署の連名で設置したものと思われます」と、回答する。
やはり、かなり昔から設置されている看板のようで、設置時期に関しては「不明」とのことだ。
硫化水素ガスは、濃度が低ければ「強い臭気」程度で済むが、濃度が高いと「生命の危機」や「数分間で死亡」といった恐ろしいケースにも繋がる。通行の際は、くれぐれも注意してほしい。