地元住民の困惑と当局の対応

 この奇妙なキャンプは、地元住民を困惑させ、すぐさま当局の知るところとなった。スコットランド・ボーダーズ議会は、彼らが不法に土地を占拠しているとして、退去勧告を執行。しかし、一行は別の私有地へと移動し、今もなおテント生活を続けている。

 彼らは英国の法律を認めておらず、「我々は創造主の法に従う。地球は父なる神のものであり、いかなる権威も土地を所有しない」と主張。テントに火をつけられるなどの攻撃も受けたと訴えている。

自称「クバラ王国」と“メシアの子孫”… 突如森に現れた“失われた部族”、侍女は行方不明女性だったの画像3
(画像=画像は「Daily Star」より)

「エルサレムはスコットランドにある」女王が語る終末論

 7人の子供の母親でもあるというナンディ女王は、さらに壮大なビジョンを語る。

「私たちは失われたヘブライの部族であり、故郷としてスコットランドを取り戻すために帰還しました。私たちの預言者アテヘネによれば、エルサレムはスコットランドにあり、彼こそがダビデの末裔、メシアなのです」

 そして彼女は、「古い世界は終わり、第二の出エジプトが始まった。オフグリッドで幕屋に住む者だけが救われる」と、一種の終末論を唱えている。

 家族からの虐待、400年の時を超えた土地の主張、そして救世主の出現と終末予言…。スコットランドの森で繰り広げられるこの奇妙な物語は、一体どこへ向かうのだろうか。謎は、深まるばかりだ。

参考:Daily Star、ほか

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