伝説の格納庫「ハンガー18」の闇へ

 最も衝撃的なのは、RAT55が着陸した後の動向だ。着陸から数分後、エリア51で最大かつ最も謎に満ちた格納庫「ハンガー18」の巨大なスライドドアが開いたことが確認されたのだ。これは、RAT55がその闇の中へと姿を消したことを強く示唆している。

「ハンガー18」の名は、陰謀論の世界では特別な響きを持つ。エイリアンのテクノロジー、闇予算で開発される秘密兵器、そして政府が隠蔽する数々の謎…。その全ての舞台として語られてきたのが、この伝説の格納庫だ。米軍が保有するほぼ全ての航空機を収容できるほどの巨大さを誇り、その内部で何が行われているかは、国家最高機密とされている。

 一部の愛好家の間では、この格納庫は退役した、あるいは開発中止となった実験機の「博物館」として使われているのではないか、という憶測も囁かれている。

なぜ今、姿を現したのか

 この世界で最も謎に包まれたジェット機が、世界で最もミステリアスな基地で目撃され、そして伝説の格納庫へと消えていった。この事実は何を意味するのか。

 現在、米軍ではノースロップ・グラマン社の次世代ステルス爆撃機「B-21レイダー」など、少なくとも2つの主要なステルス機開発計画が進行中だ。RAT55の高度な測定能力は、これらの最新鋭機の開発において、今まさに需要のピークを迎えているのかもしれない。

 エリア51と「ハンガー18」という伝説的な名前が結びついたことで、この謎の機体をめぐる憶測は、さらに熱を帯びることになるだろう。その格納庫の内部で起きていることは、伝説が示唆する通り、我々の想像を絶するほど驚くべきことなのかもしれない。

参考:Daily Mail Online、ほか

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