秘密の継承―落札者は謎を守れるか
サンボーン氏は、この決断が多くの人々を動揺させることを理解している。しかし彼は、これは暗号の「所有権」を新たな人物に託す行為なのだと説明する。
「新しい所有者が、K4を秘密にしておくことを選択してくれることを心から願っています。もしそうでなければ、一体何の意味があるというのでしょう? 力は秘密と共にあるのであって、秘密なくして力はないのです」
落札者は、秘密の答えだけでなく、シャイト氏の署名入り書簡や写真など、このプロジェクトに関連する貴重な資料も手にすることになる。
「K4に対する私の管理者の役割は終わりました」とサンボーン氏は語る。「K4が解読されたとしても、その謎はK5として存続するでしょう」
30年以上にわたる謎解きの物語は、新たな所有者の手に委ねられ、次なる章へと進もうとしている。果たして、落札者はその秘密を守り通すことができるのだろうか。
参考:IFLScience、ほか
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