実際、営業成績が伸び悩んでいた30代男性が、声のトレーニングを3ヶ月続けたところ、成約率が40%向上したという事例もある。声を改善することは、隠れた才能を解放することに他ならない。
声は必ず改善できるということだ。まずは自分の声を客観的に知ることから始めよう。スマートフォンで自己紹介を録音し、以下の点をチェックしてほしい。声の大きさは適切か、話すスピードは速すぎないか、語尾は明瞭か。多くの人が自分の録音音声に違和感を覚えるが、他人が聞いているのはあなたの声だ。
次に、1日5分の腹式呼吸練習を習慣化する。デスクワークの合間に深呼吸をするだけでも効果がある。声は筋肉の動きで作られるため、継続的なトレーニングで必ず向上する。AI時代だからこそ、人間にしかできないコミュニケーションの価値は高まる一方だ。声という最強の武器を磨くことは、これからのキャリアを切り開く最良の投資となるだろう。
尾藤 克之(コラムニスト・著述家)
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22冊目の本を出版しました。
「読書を自分の武器にする技術」(WAVE出版)