問題は一旦獲得したステータスが永久に有効になっていて、会員数が膨らみ過ぎたことです。
例えばサラリーマン時代に出張でマイルを貯めた人たちが年金生活者になってもエコノミークラスで利用してラウンジを使う。航空会社にとって今や収益性の薄い顧客ですから、マリオットボンヴォイカードを見習って優遇顧客の絞り込みを行うべきでしょう。
各航空会社ではステータスの維持のためにそれぞれの系列のカード会社のクレジットカードの保有が条件となっています。このカードの年会費をマリオットボンヴォイ同様に大幅に引き上げることによって顧客の絞り込みができるのではないでしょうか。
日系航空会社も会員数の増加に対応してサービス内容を劣化させるのではなく、本当に重要な顧客に絞り込んでクオリティの高いサービスを提供できるように、頭をひねるべきだと思います。
編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2025年8月21日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。