だからこそ、いざという時に「この人に相談しよう」と思える“信頼できる第三者”を、あらかじめ数名リストアップしておくのがおすすめです。
こうした存在が、頑固さから抜け出す実践的な一歩となるのです。
2. 行動を模倣したい「モデル」を見つける
大切なのは助言だけではありません。
他人の行動や態度を観察し、まねすることも、柔軟さを手に入れる有効な手段です。
自分が避けがちな課題に、正面から立ち向かっている人は周囲にいませんか?
たとえば、困難な仕事を冷静にさばく上司、ミスを素直に認めて次にいかす同僚、不安を抱えながらも前に進んでいる友人などです。
彼らの行動や発言、そして考え方のクセに注目してみましょう。
「こういう時、あの人ならどうするだろう?」と意識するだけでも、あなたの思考の引き出しは増えていきます。
”自分の中にない選択肢を、他人の振る舞いから引き出す”という習慣がつくと、自分の方法に固執しない問題解決が可能になります。
柔軟な思考を支える3つのスイッチ
さて、次に紹介するのは、柔軟な行動を後押しするための「内面の工夫」です。
これらは、一見すると心の深い部分に関係していて、抵抗を感じるかもしれません。
しかし、実は最も効果的な「柔軟性の筋トレ」でもあるのです。
3. 「信じるけど確認する」システムを作る
あなたは他人のアドバイスを「なんとなく信用できない」と感じたことはありませんか?
この感覚は、「自分の判断で生きたい」という強い自律性から来るものであり、それ自体は悪いことではありません。
そこで有効なのが、「信じるけど、検証する」というアプローチです。
たとえば、医師に勧められた治療法を、すぐに盲目的に受け入れるのではなく、別の専門家の意見も聞いてみたり、小さなスケールで試してみたりする。
「やってみて、自分に合うか確かめる」という姿勢です。
このような“検証可能な信頼”をベースにすれば、頑固さに縛られずに、自分の意思で行動を選べるようになります。