湾奥の夏の釣りはなかなか難しい。潮が滞留して入れ替わりが遅いので、常に魚が酸欠状態で基本的に活性が低い。だがそんなときでもまあまあ反応がいいのが、チヌやキビレといった居着きの魚である。

真夏の大阪湾沿岸で【釣れる魚と狙えるポイント】を紹介 湾奥は居着きのチヌを狙おう夏のチヌは爆引きする(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

釣る時間帯は、夕方または明け方が良い。あまり時間が深くなりすぎると夜はチヌも反応しなくなってしまうので、夕方ならば短時間釣行を心がけよう。

泉南方面でタチウオを狙おう

様々な魚種に富む泉南では、夏は、タチウオを推したい。タチウオは秋の魚だが、泉南では毎年8月上旬に最初の回遊が始まる。指三本クラスだが、テンヤやワインドリグでよく釣れるのだ。特におすすめのポイントは紀北にほぼ近い谷川港である。ボトムも砂地になっているので、リグをロストしにくい。

真夏の大阪湾沿岸で【釣れる魚と狙えるポイント】を紹介 湾奥は居着きのチヌを狙おう谷川港のタチウオ(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

泉南は豆アジが発生するのも早ければ、カサゴのストックも多いし、ハタ類もちょこちょこ顔出ししてくれる、非常に魅力的なポイントである。風光明媚な大阪の絶好のロケーションでもあるので、釣りデートなんかにもおすすめだ。

ちなみに筆者は深日港で穴釣りをするのが夏の楽しみである。これがまた面白い。餌はイソメなどに限らず、よっちゃんイカやイカゲソでも釣れたりするので、試してみよう。私はこの夏は、ちくわで釣れはしないかと楽しみにしているところだ。

真夏の大阪湾沿岸で【釣れる魚と狙えるポイント】を紹介 湾奥は居着きのチヌを狙おう安定の穴釣り(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

秋を待てばさらに充実

夏の暑い時期も8月下旬になれば和らいでくる。豊漁の秋はすぐそこだ。このシーズンばかりは暑さと低活性で辛いものがあるが、それを乗りこえさえすれば、またいろんな釣り物が姿を見せる。大型魚の回遊もあるし、シーバスもスタートする。そして筆者にとっては至福のアジング・タイムも控える。

最後に。もはや言うまでもないことかもしれないが、暑さ対策と水分補給は怠りなく。特に人里離れた釣り場に行く場合は、そこに自販機さえないことも多いので、たっぷりと水分を持参していこう。