外向きの海は穏やかな潮を

消波ブロックに乗ってするライトゲーム、外向きのオープンウォーターに投げるライトゲームは、潮がかっ飛んでいると話にならない。ライトゲームで使用するジグ単リグは最重量級でも3gのタングステンというところだ。これを使ってもラインメンディングができなければ、なかなか釣りは成立しない。

上述のように、このような潮がかっ飛んでいるような海ならば小潮、あるいは潮止まりを打つ方法が有効である。すなわち、穏やかな潮回りの日を選ぶのだ。上げ潮でも下げ潮でも、潮があまり動いて潮位が目に見えて変わるようだと、魚がどこにいるのかを特定するのが難しい。

あるいは、こういう場所では少しでも潮が緩んでいる場所にポイントを変えてしまうのもアリだ。そのような場合にも、常夜灯が頼りになる。基本的に人が行くところに常夜灯がついていて、そのような場所では多少潮の流れが緩やかだったりする。

ライトゲームに適した「潮周り」はどれ? 釣りをするポイントごとに紹介無理してオープンを打たない(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

大潮周りは一瞬で過ぎる

筆者が考えるライトゲームで最良の潮は、この通りである。もともと潮流が激しい場所では、穏やかな潮を選ぶ。そして潮流が緩んでいる場所では、ある程度動きのある潮周りを選ぶ。打つとすれば上げ潮で、常夜灯周りがベスト。まあ、ポイントによっては魚は常夜灯に依存しないのでマストではないが。

よく覚えておきたいのが、大潮周りのギャンブル性である。沖釣りでは非常に人気の潮だが、この潮は魚の入れ替わりが非常に激しい。一瞬で群れが通り過ぎてしまうことがある。日本海ではあまり潮位が変わらないというが、太平洋向きの海では大潮では1.5m以上潮位が異なることもある。

こうなると消波ブロック沿いではぬめったブロックも出てくるなどして、オープンを打つのも危険だし、潮位がなくなったポイントは打つことができない。大潮周りは潮の動きをよく睨んであえて短時間をすすめる。