毒を持ってるとは思えない、お茶目で可愛らしい一面ですよね。

人懐っこい理由とは?

キタマクラは、とびきり人懐っこい魚ですが、フグの仲間は全体的に物怖じしない個体が多いように思います。例えば、サザナミフグについても、こちらが近づこうとも逃げずにじっとしていました。

その理由を私なりに考察すると、やはり毒の存在が大きな働きをしているのだろうと想像します。

毒のない魚たちも、好奇心なのか一度は近づいてきますが、一定の距離を保ち、逃げるのも早い。自然界で「逃げる」ということは、身を守るための最も重要な手段とも言えます。

キタマクラをはじめとする、フグの仲間たちは毒を持っているために捕食されるリスクが低く、だからこそ余裕があるのではないでしょうか。

その余裕からくる人懐っこさにすっかり引き込まれてしまいそうですが、毒の存在を忘れて触れてしまわぬよう、十分に注意が必要です。

<shell/サカナトライター>