柏レイソルやアビスパ福岡を経て、ポルティモネンセ(ポルトガル)でプレーしていたGK中村航輔。今年1月に退団し、以降はフリーの状態が続いている。
シュートストップを最大の武器とする中村は、数々のビッグセーブで名を馳せてきた。特に2017シーズンには圧巻のパフォーマンスを披露し、J1ベストイレブンに選ばれている。また同年には日本代表デビューも果たし、翌2018シーズンにはロシアで開催されたFIFAワールドカップのメンバーにも名を連ね、順調にキャリアを積み上げていった。
しかし、2018シーズンには2度の脳震盪に見舞われ、選手生命の危機にさらされた。それでも、不死鳥のごとく復活を果たし、ゴールを守り続けた。
その後も柏で活躍を続けた中村は、2021シーズンにポルティモネンセへ移籍。迎えた3年目の2022/23シーズンには、セーブ率リーグ1位を記録している。数々のビッグセーブでチームの窮地を救い、世界的にも注目を集めた。
しかし、その後は出場機会が減少。2024/25シーズンは公式戦わずか3試合の出場に留まり、現在はフリーの立場にある。今も活躍の場を求めている状況で、GKの層を厚くしたい川崎にとって、移籍金が不要な中村は非常に魅力的な補強候補となり得るだろう。