大場所で連発していると、40cmオーバーのブラウントラウトが襲いかかってきた。過去に55cmを取り込んだ経験がある。そのときと同じ根掛かりみたいに石にへばりついて動かなくなった。
それはこちらも承知。石からはがして走ったときに引きずり上げる河原を探す。タモは河原に上げてから使うつもりだ。河原はあったが、そこから下流は小エン堤と荒瀬で足が運べない。この河原までが勝負と見た。
水中イトはハイテンションワイヤーの0.08号で前回と同じ。こちらから仕掛けてサオを絞り上げると動きだした。
下流に走るので着いていって河原の方へサオを寝かせるが、真っすぐ走られ下流へ一直線。負けを覚悟したらポーンとオトリだけ飛んできた。プリプリだったオトリは歯型でギザギザひん死状態、ハナカン下で切られていた。
仕掛けを張り直して釣り続けるが、ブラウンが怖いので渓流魚が好む流れを避けながら釣る。
今回のブラウンは流れが強くて水面に石が出た前にいたが、流れが石に当たる所はアユの居着きポイントなので外せない。そこでオトリ操作は水面を滑らせず手元から潜らせて誘導するように心がけた。また空中輸送の打ち込みも行わない。その後は渓流魚のアタリは1回ぐらいで済み、順調に数を伸ばした。
当日の釣果
橋から200mぐらい釣り下がり、47匹として午前中からばん回、午後4時に終了した。サイズは17~20cm中心で、最長寸は22cmあった。

本流部が機能するには早すぎた感があったが、源流部でプリプリのアユに出会えて満足の一日だった。次回はしっかり石アカのついた状態の本流で勝負してみたい。

<週刊つりニュース中部版APC・栃井千万人/TSURINEWS編>