この結果は、疑似的ワームホールが本物のワームホールの挙動をかなり正確に反映していることを示します。
そのため研究者たちは、新たに開発された「疑似的ワームホールを搭載した量子プロセッサー」には、通過可能なワームホールの物理特性の主要なものが保持されており、実験室内でワームホールと量子の関係を調査するにあたり重要なプラットホームになると結論しています。
全ての画像を見る
参考文献
Physicists observe wormhole dynamics using a quantum computer
https://www.caltech.edu/about/news/physicists-observe-wormhole-dynamics-using-a-quantum-computer
元論文
Traversable wormhole dynamics on a quantum processor
https://www.nature.com/articles/s41586-022-05424-3
ライター
川勝康弘: ナゾロジー副編集長。 大学で研究生活を送ること10年と少し。 小説家としての活動履歴あり。 専門は生物学ですが、量子力学・社会学・医学・薬学なども担当します。 日々の記事作成は可能な限り、一次資料たる論文を元にするよう心がけています。 夢は最新科学をまとめて小学生用に本にすること。
編集者
ナゾロジー 編集部