
伝説の未確認生物「ビッグフット」の完全な遺体がついに発見され、一般公開される――。そんな衝撃的なニュースが世界を駆け巡っている。しかし、その展示場所は権威ある科学博物館ではなく、ニューヨーク州のお祭りの会場だという。これは世紀の大発見か、それとも前代未聞の壮大なデマなのか。UMA研究界隈を巻き込んだ大論争が勃発している。
「記録史上、最も記念碑的な発見」という触れ込み
この騒動の中心にいるのは、チャールズ・“スネーク”・スチュアートと名乗る自称・未確認生物学者だ。彼が発表したプレスリリースによれば、2024年10月、ニューヨーク州のアディロンダック山脈で探検中に、「完全で驚くほど無傷なビッグフットの遺体」に遭遇したという。
その発表文は、「記録史上、最も記念碑的な生物学的発見の一つ」と、大げさな表現でこの発見をアピールしている。
しかし、なぜこの「世紀の発見」が、研究機関ではなく、多くの人で賑わうお祭り「ニューヨーク・ステート・フェア」で公開されるのか。主催者側は、その理由を次のように説明している。
「ビッグフットの死骸を研究機関に引きずり込むことは、単純に不可能なのです。だから我々は、この標本でできる限り認知度を高めることにしました」
この展示会の入場料は、9.31ドル(約1400円)という何とも奇妙な価格設定だ。主催者のウェブサイトやインスタグラムには、森の中で発見されたとされる遺体の写真が複数公開されており、彼らがこの状況をあくまで真剣に、本物として扱っていることがうかがえる。
In a groundbreaking discovery, a team led by Bigfoot expert Charles “Snake” Stuart has found a Bigfoot specimen in the Adirondack Mountains. And he wants YOU to be the judge of fiction and fact.https://t.co/bdaR1LsrXC
— CBS 6 Albany – WRGB (@CBS6Albany) August 14, 2025