■昔の食品サンプルは本当に溶けた?
なお、現行の食品サンプルは、ほぼすべての製品で「ビニール」を主材料にしていることが判明。
それ以前の材料について、岩崎の担当者は「1980年代ごろからビニールに切り替わりましたが、それ以前は蝋(ろう)を使用していました。蝋は高温で溶けたり、変形しやすくなる素材でしたが、ビニールは蝋よりも熱への耐久性があります」と、語っている。
また、ユーザーに向けた「食品サンプル製作体験」といったイベント時には蝋を使用するケースがあるそうだが、「飲食店の店頭に並ぶような製品では、まず使用いたしません」とも、断言していた。
現代でも蝋の食品サンプルが店頭に並んでいたら、夏にはその暑さで全滅していたかもしれない…。
お気に入りの食品サンプルを持っている人は、夏季の使用法にくれぐれも注意してほしい。
食品サンプルについてのお問い合わせ先:いわさきグループ/フリーダイヤル 0120-37-1839
■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)