つまり、もしサラが本当に絶頂を迎えている場合、賢者タイムの訪れをプロクラチン濃度を測定することで客観的に調べることが可能となるのです。
研究者たちはサラに対して5分間の連続絶頂、10分間の連続絶頂を心だけで行ってもらい、血中のプロクラチン濃度を測定しました。
結果、サラは心だけの絶頂によって、確かにプロクラチン濃度が上昇していることが判明します。
心だけを使った5分の連続絶頂ではプロクラチンが25%増加し、10分の連続絶頂では倍近い48%の増加が確認されました。
また血中のプロクラチン濃度は、サラ本人による物理刺激(自慰)による絶頂と同じパターンを形成することが判明します。
この結果は、生理学的なレベルにおいても、心だけの絶頂は物理的刺激による絶頂と同じであることを示します。
一方、心理面での違いをサラの主観で述べてもらったところ、物理的刺激がある絶頂(自慰)のほうが「感情的な親密さ」や「一体感」を多く感じているとの答えが得られました。
自分の性感帯を物理的に刺激する場合にうまれる触覚には、より高レベルの感覚(愛情や親密さや一体感)を発生させる可能性があるようです。
心だけでいつでもどこでも望むだけ絶頂を感じられるサラの能力に、憧れを感じる人は少なくないでしょう。
しかしサラにはそうせざるを得なかった悲しい事情があったのです。
サラが心だけの絶頂を訓練せざるをえなかった事情

33歳にして性の奥義を極めたサラですが、実はサラは「膣痙」という症状を患っていました。
「膣痙」は男性器が抜けなくなる症状として、しばしばテレビで笑い話の種にされていますが、実際は膣への男性器や性具の挿入が不可能になったり、挿入できたとしても痛みで快感からはほど遠くなってしまうなど、性交そのものが不可能になる深刻な症状です。