代表的な経理業務向けBPaaSサービス3選

 次に、国内の代表的な経理業務向けBPaaSサービスを紹介しよう。 1. freee受取請求書アシスト  クラウド型経理アウトソーシングサービスで、AI-OCRと専門スタッフが請求書処理を効率化。紙・PDFの請求書を自動データ化し、freee会計と連携。電子帳簿保存法・インボイス制度に対応し、支払管理も自動化可能。業務負担軽減と法令遵守を実現する。  https://www.freee.co.jp/bpaas/ac/

2. マネーフォワード おまかせ経理  中小企業向けの経理BPOサービス。AIとクラウドを活用し、記帳、請求書発行、支払管理、給与計算などを代行。最短5営業日で月次試算表を提供し、経営の可視化を支援。専門家によるサポートで、法改正対応や業務効率化を実現し、経営者が本業に集中できる環境を構築する。  https://biz.moneyforward.com/campaign/keiri_bpo/

3. 奉行V ERPクラウド会計  OBCが提供するクラウド型会計システム。財務会計・管理会計を一元管理し、AIによる自動仕訳やデータ連携で経理を効率化。電子帳簿保存法・インボイス制度に対応し、法改正も自動更新。Microsoft Azure基盤で高セキュリティを実現し、中堅・上場企業のDX化を力強く支援する。  https://www.obc.co.jp/bugyo-v

導入成功のためのポイント

 BPaaS導入の際には、自社の経理フローに合致したサービス選定、セキュリティ対策の徹底、サポート体制の確認、コスト透明性の確保が重要となる。また、今後はAIやRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の活用により自動化の精度が向上し、法改正対応の負担軽減も期待される。以降もますます、国内市場では人手不足やテレワーク普及を背景に、BPaaSが経理業務改革の中核ツールとして位置付けられるだろう。

(文=齋藤めぐみ/有限会社リーゼント、ライター)