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お鮨や和食のお気に入りのお店に行く時はカウンター席を予約するようにしています。

カウンター越しの大将との会話も楽しいですし、作っている過程を見ることもできて、何より出来立てをすぐ食べられるからです。

随分前から予約して楽しみにしていたそんなカウンター席での食事が、たまたま隣に座った人によって残念な時間になってしまうことがあります。

例えば、隣席が常連であることを誇示してイキるマウント客だったりする場合です。

大将に自分とお店のこれまでの付き合いのストーリーを語り続ける。大将も邪険にはできず話に相槌を打つしかありませんが、他の客との会話もままならずお酒の注文も取れません。そんな状況が理解できないらしく、1人だけの大きな声が店内に響き渡っている。

どうやら、自分がいつも話の中心にいないと気が済まないタイプのようです。

あるいは鮨店でネタの産地をあれこれ細かく聞いて、自分のうんちくを語り始める人もいます。質問したいと言うより、自分の知識をひけらかすのが目的のようにも見えます。

飲食業界のプロに素人が専門知識をひけらかしたところで、むしろ底の浅さが明らかになるだけです。見栄は張らないほうが良いでしょう

そんなお店との距離感が近い客もいれば、逆にお店での食事をそっちのけにして仕事の商談を始める人たちもいます。

話に夢中になっていてお料理に手をつけず、お店の人に言われて慌てて食べたりしていては大将も白けます。

大切なビジネスなのかもしれませんが、この手のお店ではせめて食事をゆっくり味わって、その後でカフェやバーにでも行って具体的な商談をしてほしいものです。

更には、同業の他のお店の批評をする人も見かけます。「あそこは美味しかった」「〇〇は味が落ちた」などと有名店をあれこれ評価する。予約困難店に行っていることを自慢したいのかもしれませんが、これもやめた方が良いでしょう。