そして、十分に栄養を摂るためには経済的に豊かであることが最重要であるが、じつはCO2排出の多いIPCCシナリオほど貧困国の経済成長率が高いことに言及している。
CO2濃度上昇が作物の収量増大に大きく貢献してきたことは間違いないし、今後もそれは続くであろう。気候危機論者にとって不都合なこの巨大な便益は、あまりにも軽視されている。
なおCO2による施肥効果については筆者らも記事を書いているので詳しくはリンクを参照されたい。
・米国の気候作業部会報告を読む①:エネルギー長官と著者による序文 ・米国の気候作業部会報告を読む②:地球緑色化(グローバル・グリーニング) ・米国の気候作業部会報告を読む③:海洋酸性化…ではなく海洋中性化 ・米国の気候作業部会報告を読む④:人間は気候変動の原因なのか ・米国の気候作業部会報告を読む⑤:CO2はどのぐらい地球温暖化に効くのか ・米国の気候作業部会報告を読む⑥:気候モデルは過去の再現も出来ない ・米国の気候作業部会報告を読む⑦:災害の激甚化など起きていない ・米国の気候作業部会報告を読む⑧:海面上昇は加速していない ・米国の気候作業部会報告を読む⑨:それは本当にCO2のせいですか
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『データが語る気候変動問題のホントとウソ』