仕掛けは50号オモリに7号針・ハリス8号の専用落とし込み仕掛け。船長の指示棚で竿を大きく上下させるとベイトが付き、そのまま沈めてフィッシュイーターの食いを誘う。これこそが「喰わせサビキ」と呼ばれるゆえんだ。

6時22分、筆者にこの日初のヒット。引き込みはそこそこ。ハマチあたりかと予想したが、上がってきたのは初魚種のマダイ。周囲でもヒラメ、大サバ、ソウダガツオ、ガシラなどが次々とヒットし、朝マズメらしい時合いを実感した。

良型マダイを追加
7時23分には、50cm近い良型のマダイを追加。このサイズが出るとは思わず、ついつい声が出た。ベイトの反応も引き続き上々。これからさらに良型が続くかもしれないという期待が高まっていった……が、肝心のフィッシュイーターの気配は薄れていった。

シロアマダイ釣りに転戦
青物の反応が落ち着いたところで、ポイントを移動してシロアマダイ狙いへ。仕掛けを切り替え、青イソメやホタルイカをエサに再び50号オモリで海底へと落とす。着底後はトントンと底を叩いて砂を巻き上げ、シロアマダイに存在をアピール。そこからはゆっくりとした誘いで喰わせにかかる、テクニカルな釣りだ。9時30分にファーストヒット。アベレージサイズのシロアマダイが上がり、まずは一安心。

しばらく沈黙の時間が続いたが、10時38分を境に流れが変わる。誘い方をやや明確にしたところ、3連続ヒット。パターンがハマった時の快感は格別だ。
最終釣果
この日の船中釣果は、マダイとシロアマダイを中心に「赤の祭典」状態。高級魚が次々と顔を見せ、大満足の釣行となった。
