スポーツの醍醐味は、筋書きのないドラマにある。しかし、時としてそのドラマは我々の想像をはるかに超えた形で展開される。
最近のテニス・ウィンブルドン男子決勝では、観客席から飛んできたシャンパンのコルクがコートに落ち、試合が一時中断するという珍事があった。しかし、これはまだ序の口。スポーツの歴史を紐解けば、てんとう虫の大群からUFOの出現まで、信じられないような理由で試合が中断された例は数多く存在するのだ。
グラウンドの珍客たち:虫、車、そして空からの訪問者
アスリートたちの集中を乱すのは、なにも対戦相手だけではない。
** ◆虫の襲来 **
ロンドンのクリケット場では、てんとう虫の大群が発生し、イングランド対インドの試合が一時中断。また、スリランカで行われた試合ではハチの大群がグラウンドを覆い尽くし、選手も審判も全員が地面に伏せてやり過ごすという珍しい光景が見られた。
** ◆乗り物の乱入 **
2017年、インドのクリケット場では、なんと道に迷ったというドライバーの車が試合中のグラウンドに乱入。また、イギリスのサッカー場では、スカイダイバーが雲の中で方向を見失い、ピッチのど真ん中に緊急着陸するというハプニングも起きている。
予測不能な動物たちの奔放なプレー
スポーツの舞台に乱入するのは、なにも人間に限った話ではない。むしろ、動物たちのほうがよっぽど奔放だ。
** ◆ヘラジカの大群にカモメのボール泥棒 **
アメリカ・コロラド州のゴルフ場では、巨大なヘラジカ(エルク)の群れがコースを横断し、プレーが中断。また、別のゴルフの大会では、選手が打ったボールをカモメがくわえて飛び去り、あろうことか池に落としてしまうという「妨害プレー」まで見せた。

(画像=イメージ画像 Created with AI image generation (OpenAI))