水辺で出会う身近な生きものたちの中には、思わぬ攻撃をしかけてくる種類も存在します。今回は筆者が実際に“わざと攻撃されてみる”という無謀な検証を通して体験した、強烈な痛みを伴うエピソードをご紹介します。刺す、咬む、挟む——それぞれの生きものが見せた本気の一撃とは?

(アイキャッチ画像提供:PhotoAC)

「挟む・噛む・刺す」一番痛いのはどれ? 水辺の生き物たちの攻撃を受けてみた

攻撃を受けて痛かった生き物

生きもの好きの宿命として、しばしば刺される、咬まれるといった物理的ダメージを食らうことがあります。我が家では猫を飼っていますが、聞かん坊なのでしょっちゅう咬んでくるんですね。

幸いなことに甘噛みだから問題はありませんが、屋外で遭遇する生きものとなると容赦はしてくれず、本気で攻撃してくるため、ともすれば流血は免れません。

身近な生きものたちの中でどれが危険なのかという情報はある程度共有されているものの、実際に攻撃されてみないことには、本当の意味でその怖さを実感することはできません。

そこで今回は、私たちの生活圏にある水辺でよく出会う生きものたちの中から、筆者が敢えて攻撃を受けてみて、かなり痛かった事例を紹介してみます。攻撃方法も痛さの種別も様々ですが、どれもちゃんと痛いので、くれぐれも真似はご法度でお願いします。

タイコウチ&ミズカマキリのカマ

最近はめっきり、水生昆虫を見る機会も減りました。タガメなんてめったに見かけなくなっていますが、よく探せばタイコウチ、それからミズカマキリなどは見かけることがあります。

「挟む・噛む・刺す」一番痛いのはどれ? 水辺の生き物たちの攻撃を受けてみたタイコウチ(提供:PhotoAC)

これらの水生昆虫の摂食の特徴は、カマのような前脚で獲物を捕らえ、口吻を突き立てて体液を吸うというもの。

この際には口吻から獲物の体内に消化液も注入しており、体内を溶かされた獲物は、文字通りペラペラになってしまうことも多いです。

筆者は以前、タイコウチとミズカマキリにそれぞれ自分の指の腹を刺されてみたことがありますが、どちらも相当痛かったです。

「挟む・噛む・刺す」一番痛いのはどれ? 水辺の生き物たちの攻撃を受けてみたミズカマキリ(提供:PhotoAC)