「不吉な前兆か」奇跡の湖“ガリラヤ湖”が不気味な真紅に… 聖書の“終末預言”が現実となるのかの画像1
(画像=画像は「Daily Mail Online」より)

 イエスが水を歩き、奇跡を起こしたとされる聖なる湖、ガリラヤ湖。その湖水が、今、不気味な血の色に染まっている。イスラエルにあるこの淡水湖の岸辺に、真紅の波が打ち寄せる光景は、地元住民や巡礼者たちに「不吉な前兆ではないか」と大きな動揺を与えている。SNS上では、これが聖書に記された「終末のしるし」ではないかという声が飛び交い、世界中を巻き込む騒動へと発展している。

「神の災いが再来した」旧約聖書の“十の災い”

 この不気味な光景を見て、多くの人々が思い浮かべたのは、旧約聖書の「出エジプト記」に記された物語だ。神が古代エジプトに下したという「十の災い」。その最初の災いが、モーセの杖によってナイル川の水が血に変わるというものだった。

「主はこう言われる。『これによって、あなたはわたしが主であることを知るであろう。見よ、わたしは手に持っている杖でナイルの水を打つ。すると、水は血に変わる』」(出エジプト記 7章17-21節)

 歴史的に、キリスト教やユダヤ教にとって極めて重要な意味を持つガリラヤ湖が、まるでこの聖書の記述をなぞるかのように赤く染まったのだ。この黙示録的な光景が、「終末の預言が現実になった」という恐怖を煽るのも、無理はないのかもしれない。

「不吉な前兆か」奇跡の湖“ガリラヤ湖”が不気味な真紅に… 聖書の“終末預言”が現実となるのかの画像2
(画像=ByJames Tissot–http://www.cts.edu/ImageLibrary/Images/June26_2000/TissNile.jpg, Public Domain,Link)