しかもナマケモノは非常に強靭な食道を持ち、ウシのようにげっぷでガスを逃がすことができません。

嘔吐もできないため、ガスが溜まりやすい構造になっているのです。

こうした理由から、施設ではガス抜きの一環として、温かい水風呂に短時間入れるケアが行われています。

今回の映像も、その“お風呂タイム”の最中に撮影されたものでした。

「匂い? それはもう、“音もなく忍び寄る脅威”という感じです」とブラウティガムさんは苦笑いで語ります。

つまり、「ナマケモノがオナラするかしないか」の論争は一部で盛り上がっていたものの、ナマケモノの専門家はちゃんと彼らのオナラの存在を知っていたようです。

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参考文献

Scientists thought sloths didn’t fart. Then one was caught tooting on camera.
https://www.livescience.com/animals/scientists-thought-sloths-dont-fart-then-one-was-caught-tooting-on-camera

ライター

千野 真吾: 生物学に興味のあるWebライター。普段は読書をするのが趣味で、休みの日には野鳥や動物の写真を撮っています。

編集者

ナゾロジー 編集部