なるほどなるほど、別のボウルであらかじめ美緑ととろスイミーをよく混ぜておくわけね。
吉田康雄
「そうなんです」
そしてトロロと麩エサの合体だ。
吉田康雄
「はい。ここからは麩エサがトロロへ均一になじむように、ていねいかつ繊維を切らないよう混ぜ込みます」
そして出来上がった基エサをクーラーなどの保管庫に入れておくわけね。
吉田康雄
「そうですね。保管方法は人それぞれですが、要するに熱ダレさせないことが重要なんです」
これで基エサの完成だけど、まさかこれから打ち始めるの?
吉田康雄
「いえいえ、これではまだ軟らかすぎるので、美緑を足して好みのタッチに仕上げます」
押し練りと畳み重ね
保管庫から一つかみ取りだして、そこに美緑を差し込むわけね。つまりここからは釣るエサってことだよね?
吉田康雄
「はい。ここまでくるとタッチが硬くなりトロロが切れやすくなるので、混ぜる時は押し練りと畳み重ねが基本動作になります」
強く押さないよね?
吉田康雄
「はい。指がボウルの底に当たるようでは圧が強すぎます。麩材が繊維の中に入り込めばいいのでやさしくやさしく」

打ち始めのエサはこれで出来上がりだけど、調整も必要だよね。その時に使うエサは?
吉田康雄
「バラけさせたいなら段差バラケやサナギパワー、重さを付けたい時は特Sでエサ持ちをよくしたいならカルネバを使います」
この際も基本動作は美緑の時と同じ?
吉田康雄
「はい。押し練りと畳み重ねですね。ただし繊維があまりにも残りすぎるなら、多少は強めに押し練りして構いません」
いやいや、よくできました! いつもの吉田と違って、まるで講師のようだったよ(笑)。
吉田康雄