芸能エンターテインメント分野に詳しい弁護士・河西邦剛氏が7日、公式YouTubeチャンネル『【弁護士】河西ちゃんねる』を更新。
元タレント・中居正広氏による、元フジテレビアナウンサーの女性とのトラブルをめぐり、5日に『文春オンライン』が報じた内容について、自身の見解を語った。 【動画】河西氏が見解を語る
■中居氏側は反論
『文春オンライン』では、「【衝撃スクープ】中居正広『性暴力』の全貌がついに分かった! 被害内容が記された通知書を入手」と題し、女性側の弁護士による「通知書」の内容や関係者の取材をもとに、トラブルがあった日の状況を詳しく報じていた。
中居氏側の代理人弁護士は、この記事について「記事に掲載されている『通知書』なるものは出所自体や真偽も不明なもの」とし、内容についても、認識が「大きく異なる」などと反論している。
■「非常に重い犯罪行為」該当する可能性
河西氏は記事の内容に言及。2023年7月に刑法が改正され「不同意性交等罪」が施行されたが、トラブルがあったのは改正前の2023年6月のため、今回の事案には適用されないと指摘。
しかし、もし報道の内容がすべて事実だった場合には「さらに重い、強制性交等致死傷罪というふうな犯罪になってきて、裁判員裁判の対象になるような、非常に重い犯罪行為に該当してきます」とも。
「具体的には、6年以上の懲役であったりとか、無期懲役の可能性もある。そういった非常に重い内容が、もし仮に真実であるとするならば、描かれているのが、今回の文春記事の内容という話になってくる」と話す。
■起訴の可能性「非常に低い」
ただ、女性側が被害届を出さず、2024年1月に示談が成立しており、今後も女性側が被害届を出す意向がないとみられることから、「そうなってくると、中居さんがこの件で逮捕されたりであったりとか、起訴される可能性は非常に低い」とも述べる。
一方、女性側の守秘義務違反の可能性についても「守秘義務違反にはなってこない」とし、今回の報道が、女性の友人や番組関係者らに取材をしたものであり、女性は直接答えていないことを解説した。
■訴訟提起で「ダメージに」
中居氏側の弁護士は、『文春オンライン』の報道内容に反論しながらも、文春側を名誉毀損で訴えるといったことには言及していない。
この点について、河西氏は「訴訟提起をすることで、逆に週刊文春のほうから『こういった内容があったんだ』っていうことが真実なんですよ、ということが反論、反証されることによって、中居さんにとってはより事実が固められてしまって、ダメージになる、名誉回復どころかさらに名誉が、いわゆる侵害される状態になってダメージになっていくっていう可能性もあるので、こういった表現を現状は使っていない。それがストレートに推測できるところかなというふうに思います」とする。