Xフォロワー約247万のコスプレイヤー・えなこさんが5日、自身のXに「お風呂啓発ポスター」をアップ。そのわかる人にはわかる“メッセージ性”に、ネット上で「オタクに向けての遠回し…でもない訴え」「壁一面に貼って欲しい」と称賛を呼んでいます。

■「お風呂に入ってから来てね!」

「夏なのでお風呂啓発ポスター作りました コミケで頒布するのでお風呂に入ってから来てね!」とコメントを添え、入浴を推奨するオリジナルポスターのデザインをアップしたえなこさん。

ポスターには、入浴を楽しむ本人の姿と共に「シャワーだけでもいい 少しだけ面倒な日もちょっと勇気を出してお風呂に入ろう」「入らない理由を探さないで」という、えなこさんの熱いキャッチフレーズが刻まれていました。

この投稿には多くのファンが共感を示し「これマジでその通り」「神啓発すぎる」と絶賛の声が上がっています。

■「入浴を軽視する人」は少なからずいる

一般の人には「入浴? 毎日が当たり前では」「啓発するようなことか」と思われるかもしれません。しかし、オタク界隈でこの夏イベントで話題となるのが“におい”問題です。

筆者は約30年間、毎回およそ30万人が集まる同人誌即売イベント「コミックマーケット」(過去最高は約75万人)や、模型イベント「ワンダーフェスティバル」に参加してきましたが、参加者にとって夏イベント最大の敵が“暑さ”と“汗・におい対策”。会場にその臭気といやーな湿気が漂うケースはもはや風物詩となっており、かつてはその汗の湿気でホール内に雲らしきもの(通称・コミケ雲)ができたこともありました。

そんな、ただでさえ自身の清潔感を維持しなくてはいけない場なのですが、残念ながら前日・当日の入浴より、誰よりも早く待機列に並ぶことを目標とする参加者も少なくないようです。

■風呂キャンセル界隈も…

オタク仲間たちに話を聞きました。

同人誌即売会に通って20年になる40代男性・Uさんは「以前、『蒲田PiO』で行われたイベントで、1ヶ月くらい風呂に入っていないような本当にヤバい人がいました。今で言う『風呂キャンセル界隈』ってやつです。1年くらい頭から離れないような激臭。対応していたサークルの方もファンに対し『くさいっすよ』とは言えず、あれはキツかったと思う。周囲2mくらい人がいなかった」と回顧します。

同じく40代男性・Hさんは、「前日、新橋にあるネカフェで仮眠し、翌日コミケ会場入りすることは若い時よくありました。風呂より睡眠重視なのでデオドラントシートで体だけ拭いて。ちょっとにおいはあったかもですが、そこまで悪影響はなかったかと…」と自身のエピソードを教えてくれました。