日本経済新聞電子版の報道によれば、コンビニ大手のセブンイレブンがレジカウンターの幅を最大4割広げ、レジ横に出来たてパンや入れたて紅茶などを提供するそうです。
それ以外にもにも雑誌売り場は5割以上減らし、日用品・雑貨や冷凍食品・菓子類などの品ぞろえを増やします。販売効率の良い売れ筋商品を増やし、会計の際の「ついで買い」のニーズを掘り起こすのが目的のようです。
確かに今や休刊や廃刊が相次いで売れなくなっている雑誌をコンビニの限られた品揃えから買う人はあまり多くなさそうですし、日用品や雑貨の方が定価で買う人が多く、プライベートブランドの冷凍食品も利益率が高そうです。
しかし、セブンイレブンの店舗リニューアルで個人的にやって欲しいのはレジカウンターを広げるのではなく、無人のセルフレジの導入です。
人手不足で日本人だけでは店舗スタッフの確保が難しくなってきているコンビニには外国人スタッフが多くいます。中には日本語があまり通じない人までいたりします。
高い時給で無理をしてスタッフを集めるよりは、セルフレジで省力化した方が店舗運営に負荷がかからなくなります。
また、顧客側から見てもセルフレジの方がコンビニのような状態では、顧客サービスが向上している可能性もあります。
私自身も対面カウンターでスタッフとやり取りしながら会計をするより、自分でバーコードをスキャンして会計する方がストレスが溜まりません。
他の大手コンビニではセルフレジが当たり前になっていますが、セブンイレブンではほとんど見かけたことがありません。
戦略的にあえてセルフレジを設置しないのであれば、その理由は何なのでしょうか?
コンビニに求められているのは利便性です。買い物の会計にかける時間はなるべく短くしたい。そのためには、対面のレジよりもスペースを取らない、セルフレジを増やしていった方が顧客ニーズにフィットします。
カウンターを広げて物販するのならそのスペースをセルフレジにしてレジ行列を解消して欲しいものです。