なお、長崎市は昨年、イスラエル軍のパレスチナ自治区ガザでの戦闘に抗議し、長崎市の平和式典にイスラエル代表を招待しないことを決定した。それに対し、先進7カ国(G7)のうち日本を除く先進7カ国(G7)の6カ国が「イスラエルをロシアやベラルーシと同等に扱うことは好ましくない」、と反発。いずれも駐日大使が欠席する事態となった。
今年は、イスラエルに加え、ウクライナ侵攻で2022年から式典に招いていなかったロシアも招待され、いずれも駐日大使が参列する予定という(時事通信)。
1945年8月6日と9日の広島と長崎への原爆投下により、合計約11万人から21万人が命を落とした。原爆投下の生存者は、今もなお身体的および精神的な後遺症に苦しんでいる。
なお、2025年の聖年は「希望」というテーマが選ばれている。ドイツの哲学者ニーチェは「神は死んだ」と宣言し、私たち人類を「神殺害の犯罪者」と言い切った。神を殺したことで人類が持続的な「希望」を失ってしまったとすれば、何はさておき「神」と和解し、「希望」を取り戻すべきだ。
編集部より:この記事は長谷川良氏のブログ「ウィーン発『コンフィデンシャル』」2025年8月日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はウィーン発『コンフィデンシャル』をご覧ください。