「気候変動で砂漠化進む、旱魃が起きる」といったモデル予測がよくあるが、実際には、CO2が増えると植物の水利用効率が上がるために、そのようなことは滅多に起きない、ということだ。
IPCCは、全球的な緑化と農業作物におけるCO2肥料効果について、ほとんど議論していません。このテーマは、IPCC第6次評価報告書(AR6)および以前の評価報告書の本文中の一部の箇所で簡潔に言及されていますが、すべての要約文書では省略されています。・・・AR5とAR6の政策決定者向け要約、技術的要約、統合報告書では、このテーマは議論されていません。
IPCCでは、このようなCO2の好影響については、まともに取り上げてこなかった、ということだ。
冒頭に、この地球緑色化(グローバル・グリーニング)を持ってきたこと(これはCO2による生態系への明白な便益である)は、IPCCや過去の米国政府の気候影響評価(NCA)とは全く異なる。
・米国の気候作業部会報告を読む①:エネルギー長官と著者による序文
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『データが語る気候変動問題のホントとウソ』