
浦和レッズは2025年3月31日まで埼玉スタジアムの指定管理業務を行っていたが、4月以降は『公益財団法人埼玉県公園緑地協会』が同スタジアム公園の指定管理者に。指定管理者審査の不透明性や管理体制等を巡り否定的な意見が相次ぐなか、埼玉県議会議員の高木功介氏と諸井真英氏がエディオンピースウイング広島の管理方法を比較対象に、公園緑地協会が指定管理者である埼玉スタジアムの現状に異論を唱えたほか、サンフレッチェ広島関係者からも疑問の声が挙がっている。
高木議員は3日にXを更新。「エディオンピースウイング広島視察」を報告するとともに、広島元代表取締役社長である仙田信吾氏らとの記念写真や、スタジアム内のロッカールーム、それに広島市によるスタジアム等整備事業の事情費・資金計画のスライド資料をアップ。「市立スタジアムとして市民の寄付で建設費の3分の1を賄い、指定管理はサンフレッチェが単独で担う健全な運営体制」と称えると、「埼スタとは対照的。レッズが排除されている現状は異常であり、是正すべき構造です。クラブと行政の信頼関係こそ鍵」と、埼玉スタジアムの管理体制に苦言を呈した。
また高木議員とともにエディオンピースウイング広島を視察した諸井議員は、総事業費のうち3分の1をファンからの寄付を募ってエディオンピースウイング広島の建設費が抑えられたこと、スタジアムの指定管理者がサンフレッチェ広島であることを強調。「オープン以来ほとんど毎試合満員ということで人気が定着している」と同スタジアムの盛況ぶりにも触れた上で、埼玉スタジアムの運営体制についてこう綴っている。
「チーム関係者、市の担当と話している中で、埼スタは浦和レッズを指定管理者から追い出した、と伝えると一様に『理解できない』『埼玉県は何考えてるんだ』という反応。重きを置くところ、目線が違う運営を行なっていると結果は変わってくるということ。多くの関係者からは非常識と見られていることは間違いない」