海は絶えず波打っていて、それは自然の生んだ大きなエネルギーを伝達しています。
これを利用した再生可能エネルギーが波力発電です。ただ、この発電方法は発電量に対するコストが高いという問題がありました。
そこでイギリスを拠点とする研究開発会社「Sea Wave Energy Limited (SWEL)」は、10年以上にわたる研究の末、低コストで波のエネルギーを電力に変換する波力発電機「ウェーブラインマグネット」を開発しています。
ユニットあたりの発電出力が100MWに達する可能性もあると言われており、これは約2万8000世帯分の電力に相当します。
目次
- 低コストな波力発電機「ウェーブラインマグネット」
- 海に浮かべるだけで「約2万8000世帯分の電力」を生み出す!?
低コストな波力発電機「ウェーブラインマグネット」

SWEL社が開発しているウェーブラインマグネットは、複数のボードが連なったような見た目をしています。
これを海に浮かべるだけで、波の力を利用して発電できるというのです。
それぞれのボードは水面に浮く素材でつくられており、波の力を受けて上下動します。

これらが中央部にある発電機のアームを絶えず動かすため、波がある限り発電が続くようになっています。
そしてウェーブラインマグネットのメリットは、持続可能エネルギーである波を利用できることだけではありません。
従来の波力発電機に比べてはるかに低コストなのです。
以前から波力発電は注目されていましたが、コストが非常に高いというデメリットがありました。