これは男女ともに見られた傾向で、恋愛感情への感受性が他の人に比べて非常に高いことが要因と考えられます。

その一方で、エモフィリア特性の高い人は神経症的傾向やナルシシズムの傾向をわずかに示したものの、その関連性は大して強いものではありませんでした。
よって、エモフィリアであるからといって、ビッグファイブのどれかの特性が強かったり、あるいはダークトライアドを必ず持っているわけではないようです。
しかしエモフィリアのように恋愛感情の起伏が激しいと、色恋沙汰が発生しやすく、本人にとっても周囲の人にとっても良からぬ事態を生む可能性があります。
恋に落ちやすいこと自体は悪いことではないでしょうが、それがきっかけで不倫魔になってしまうなら、警戒すべき心理特性として認識する必要があるかもしれません。
全ての画像を見る
参考文献
Emophilia is a distinct psychological trait and linked to infidelity
https://www.psypost.org/emophilia-is-a-distinct-psychological-trait-and-linked-to-infidelity/#google_vignette
元論文
Emophilia: psychometric properties of the emotional promiscuity scale and its association with personality traits, unfaithfulness, and romantic relationships in a Scandinavian sample
https://doi.org/10.3389/fpsyg.2024.1265247
ライター
大石航樹: 愛媛県生まれ。大学で福岡に移り、大学院ではフランス哲学を学びました。 他に、生物学や歴史学が好きで、本サイトでは主に、動植物や歴史・考古学系の記事を担当しています。 趣味は映画鑑賞で、月に30〜40本観ることも。