シニア起業の拡大は、日本経済全体にとってもプラスの効果をもたらしています。経験豊富な人材が市場に新たな価値を提供することで、イノベーションの創出や雇用機会の拡大につながっています。

人手不足が深刻化する中で、シニア起業家が専門性の高いサービスを提供することは、社会の持続可能性を高める重要な要素となっています。また、地域密着型の事業を展開するケースも多く、地方創生の新たな担い手としても期待されています。

統計データは、今後もシニア層の副業・起業数が増加し続けることを予測しています。高齢化社会の進展により、医療・福祉関連の需要増加と相まって、この傾向はさらに強まると考えられます。

政府も副業・兼業を後押しする政策を推進しており、シニア起業家にとって追い風となる環境が整いつつあります。人生100年時代を迎える中で、50代からの新しい挑戦は決して夢物語ではなく、多くの人にとって現実的な選択肢となっているのです。

経験という資産を持つシニア世代の活躍が、日本の未来を明るく照らしています。

尾藤 克之(コラムニスト・著述家)

22冊目の本を出版しました。

「読書を自分の武器にする技術」(WAVE出版)