これについては、統計の信頼性を損なう行為であるとして、エコノミストの間から批判の声が上がっています。
下方修正がポイントになりました米国の雇用統計ですが、トランプ大統領は統計局長を解任しました。エコノミストの立場から言うと暴挙に見えます。… DXCOuurxll
— 宮嶋 貴之/エコノミスト (@TMiyajima1115) August 1, 2025
一方で、近年のアメリカの雇用統計は発表後の大幅な修正が続いており、統計の精度自体にも疑念が持たれてきました。
これトランプが悪いみたいな記事だけだ、今年になってから雇用統計の発表した後に修正を繰り返してて、しかもとんでもないズレが状態化してる問題が背景にあるのよね。
トランプ氏、悪い雇用統計に憤慨 統計局長の解雇を宣言KloucLZj
— 木下斉 / 都市経営プロフェッショナルスクール (@shoutengai) August 2, 2025
統計の信頼性が損なわれれば、市場は政策判断の拠り所を失い、例えばインフレ指標への不信感が高まることで、インフレ期待の制御が困難になるといったリスクもあります。
これはまさに「ゲームチェンジャー」と呼ぶべき衝撃的な雇用統計だ。米国の7月の雇用者数の増加は僅か7.3万人。更に深刻なのは5月と6月の雇用者数が合計で25.8万人も下方修正されたことだ。ここまで大幅な修正が後から入るという事実はもはや「公式統計とは何なのか」という根本的な問いを投げかける。 pic.twitter.com/VGPrNySSyI
— 朝倉智也(Tomoya Asakura) (@tomoyaasakura) August 1, 2025
公的統計の重要性と、政府の干渉を排した中立性の維持、そして人員・予算面での強化の必要性が改めて問われています。アメリカの統計も中国同様に「信頼できない」と見なされる恐れがあります。