

今年、自身のブランド『As Ever』を立ち上げてライフスタイルビジネスに本格参入したメーガン・マークル。そんな彼女に対して、業界歴50年以上の大御所インフルエンサー、マーサ・スチュワートが皮肉混じりのアドバイスを送った。
Yahoo Lifestyleのインタビューで、マーサはメーガンやグウィネス・パルトローの話題を振られると、「別に関係ないわ。頑張って」と一言で切り捨てた。ただし、「グウィネスは大成功してて興味深い事業をいくつもやっている。尊敬に値する」とも評価。「彼女は女優としてオスカーも取っている、本当にすごい影響力よ」と続けた。
一方、メーガンに関しては「あまり詳しくは知らないけど、自分の話していることを理解しているとうれしいわね」と言う。マーサにとって大事なのは「本物(オーセンティック)であること」。自分の扱うテーマについてちゃんと知識があるかどうか、それが大切だと言い切る。
マーサは70年代にケータリング事業でキャリアをスタートさせ、女性で自力で10億ドル資産を築いた元祖ライフスタイル女王。成功の裏には嫉妬や批判もあり、インサイダー取引の問題で有罪判決を受けて刑務所に入った経験もある。そうした泥臭い経験を乗り越えてきたからこそ、彼女の言葉には重みがある。
メーガンは今年3月、ネトフリの料理・ガーデニング番組『With Love, Meghan』を制作。続いて自らのブランド『As Ever』を立ち上げた。4月には自社サイトでジャムや紅茶、ドライフラワー、クッキーミックスを売り出し、7月にはロゼワインもラインナップに加えた。順調なスタートに見える。
プリンセスとして絶大な知名度はあるものの、そのブランディングには戸惑いや批判も少なくない。
飲食系メディアEaterのライター、ナイラ・イクバル・ムハンマドは、メーガンの番組が「伝統的な美意識に縛られ、特に黒人の姿がほとんど映らない」という点に失望。さらに、彼女が経験してきた王室の人種差別や苦難の背景を考えると、そのズレは皮肉だと指摘している。