ファミリーフィッシングを楽しむ家族を見ると子供には体格に合った短い竿を使わせている。思えば子供の頃に爆釣した時使っていた短い振り出し竿も同じように親が幼い私に合わせて買ってくれたのだろう。
大人になった今でも何となく同じ様な長さのルアー竿を使っていたのだが、長い竿の方が広い範囲で魚を捉えられるのだ。

2. 本物の餌が付いている
トリックサビキと言うらしい。筆者の子供の頃には無かった?が、今では割と一般的な仕掛けのようだ。筆者のサビキは擬似餌のみだが、周りの人のサビキには擬似餌に加えて本物の餌がついているのだ。

魚だって実際の餌の方が好きに決まっている。これでは隣に並んで釣っていてもどちらが多く釣れるかは明白である。サビキ釣りも色々と進化していたのだ。

長めの竿とトリックサビキで爆釣!
翌週の日曜日、再度同じ堤防を訪れた。今日も家族連れでいっぱいだ。見ると先週と同じように次々と小アジや小サバを釣り上げている。
空いたスペースを見つけ、隣に声をかけて早速釣り開始。長めの竿とトリックサビキの仕掛けを落とすと、急に周りと同じペースで釣れ始めた。

先週までの貧果は何処へやら、あっという間にバケツいっぱい釣ってしまった。毎回一投1匹はもちろんの事、サビキなので一投数匹、ついに全ての針に魚が付いた、いわゆる鯉のぼりも達成した。

『そう、これだった!』その時、子供の頃に爆釣体験した感覚が鮮明に甦ってきた。思えば、幼い私が短い竿と擬似餌のみの仕掛けでも爆釣していたのは、子供でも釣れる様にアレコレ親が試行錯誤してくれていたのだろう。実に懐かしくまた何とも幸せな時間に浸った釣りだった。