と分けて対処したことだ。

内閣支持率だってそうである。石破支持がそこそこあるとか、今後の総理候補の中で石破氏を望む人が多いといっても、その大半はこれまでも自民党に投票していないし、石破氏が続投しても投票することのない人たちであるから、相手にする必要はない。

自民党にとって大事なことは、早く石破総裁を交代させ、次期統一地方選挙や総選挙に参政党や保守党から立候補しようとする人を思いとどまらせることである。

もうひとつ、玉川徹がこのような発言をするには、裏がある。玉川徹は「僕もずっと昔から知っている財務官僚が今度トップに立つことになった。矢野(康治)さんって人ですけど…彼は昔から改革マインドがずっとあって、トップを立ちながらそれをやろうとしている」と発言したことがある。

玉川徹氏(モーニングショーHP)と石破首相(首相官邸HP)

玉川氏はテレビ朝日系『羽鳥慎一モーニングショー』などで、財政規律や財務省の立場に理解を示す発言を繰り返しており、SNS上では「財務省寄り」「ザイム真理教」と揶揄されることもある。本人は「財務真理教ではない」と否定しつつも、「借金しても大丈夫というより、借金してはいけないという方に理がある」「財政規律を守るのは先進国では当たり前」「財務省はもっとアナウンスメントすべき」と言っている。

自民党批判のなかには、積極財政の立場からのものもあるわけだが、そちらに話を持っていかれると困るので、玉川氏は裏金問題こそが国民の関心の中心だという方向に誘導したいのだろう。

【参照】

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