■ルームエアコンが「増えない理由」に納得

なお、ルームエアコンを搭載しているのは、当該の1両のみと判明。今後、他の車両に設置の予定はないのだろうか。

こちらの疑問に対し、函館市の担当者は「非空調搭載車に使用している電源装置の電源容量に対応できる、冷房能力の最も大きい機種を搭載しているものの、必要な冷房能力を満たしていないため、外気温が極端に高い日は適温にならないこともあり、さらなる搭載は見送っています」と、回答。

続けて「仮に能力の大きいものを搭載するのであれば、電源装置の更新や車体の大規模な改造が必要となるため、技術的には可能でありますが、費用対効果が薄れてしまうことから、車体更新時や新車購入時での車両用空調装置の搭載が現実的と考えています」と、今後の展望を語っていた。

やはり「家庭用」のエアコンは、一般家庭で使用するのがベストなのだ。

■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ