
京都サンガ所属のブラジル人FWマルコ・トゥーリオは以前、母国復帰の可能性を示唆していたが、一転して京都残留を望んでいる模様。Jリーグ挑戦後に味わった厳しさにも言及している。
本人は2025年5月、ブラジルメディア『Futebol Interior』のインタビューで「ブラジルに戻るつもりだよ。ブラジル(のトップチームのリーグ戦)では2年間もプレーしていないからね。近い将来ブラジルに戻って、本当にプレーしたいクラブへ行きたいね」と母国復帰の可能性に触れていた。しかし、ブラジルメディア『O Gol』で7月30日に掲載されたインタビュー記事によると、本人は自身の去就について「もう少しここ(京都)に残りたいと思っている。サッカーの世界は本当に動きが早いので、何が起こるか分からない。ヨーロッパやブラジルから話が来るかもしれない。でも、今の僕の希望はここでもう少しプレーして、この場所で歴史を作ること。先のことを考えすぎるのは好きじゃないし、“今”を生きたいんだ。でも、将来のことは誰にも分からないね」とコメント。今季ここまでリーグ戦9試合の出場にとどまっているものの、直近4試合連続スタメンで4ゴールと結果を残しているだけに、京都でのプレーに前向きだという。
母国ブラジルのみならず、ポルトガル1部スポルティングCPの下部組織やオーストラリア1部セントラルコースト・マリナーズでのプレー経験もあるトゥーリオ。京都には2024年から在籍しているが、加入1年目をこう振り返っている。
「京都での最初の6か月間は、自分にとってサッカー人生で最も辛かった。試合に出られず、ベンチにも入れず、すべてが一度に押し寄せてきた。でも、その期間があったからこそ、粘り強さを身につけ、(他の選手の)倍の努力をしてきた。後半に入ってからは出場機会も増え、ゴールやアシストでチームに貢献できるようになった。この過程を経てきたことは本当に大きな意味があったよ」