UFOは“核”に惹かれるのか? 科学者が突き止めた核実験とUAP出現の“不気味な相関”の画像1
(画像=イメージ画像 Created with AI image generation (OpenAI))

「UFOは核兵器に関心を持ち、監視している」―。これは長年、UFOファンの間で語られてきた有名な説だ。荒唐無稽な噂話と片付けられてきたこの説が今、科学的なデータによって裏付けられるかもしれない。

 天文学者のベアトリス・ビジャロエル氏らの研究チームが、冷戦時代の核実験とUAP(未確認異常現象)の報告、そして空に現れる謎の光点の間に、偶然とは言い切れない驚くべき統計的相関を発見したのだ。この研究は、UFOと人類の核技術をめぐる謎に新たな光を当てるものとなるのだろうか。

核実験の日に急増した「謎の光点」

 ビジャロエル氏らが発表した論文(査読前のプレプリント)は、初の人工衛星スプートニクが打ち上げられる以前の1949年から1957年にかけてのデータを分析したものだ。

 研究チームが注目したのは、当時の天文写真に記録されていた「トランジェント」と呼ばれる現象である。これは、ある写真には写っているのに、その前後の写真には存在しない、星のような一時的な光点のことだ。

 研究チームは、10万個以上のトランジェントの記録と、同期間に行われた米ソ英による124回の空中核実験のデータ、そしてUFOの目撃報告データベースを照合した。その結果、驚くべき相関関係が浮かび上がったのである。

** 核実験と謎の光点: ** 核実験が行われた日(およびその前後1日)には、それ以外の日と比べてトランジェントが観測される確率が45%も高かった。

** UAP報告と謎の光点: ** UAPの目撃報告が1件増えるごとに、観測されるトランジェントの数も8.5%増加していた。

** 核実験とUAP報告: ** 核実験が行われた期間には、UAPの目撃報告自体も増加していた。

 つまり、核実験が行われ、UAPの目撃報告が多い日ほど、空には正体不明の光点が数多く記録されていたのだ。この三者の関係は、統計的に「偶然とは考えにくい」レベルで有意なものだったという。