けれど、都市における公共空間の役割は、単なる「通り道」ではありません。

偶然の出会いや、小さな会話、風を感じるひととき――それらが、人と都市の関係性を豊かにしてきたのです。

チームは今後、ヨーロッパの40都市での映像解析に乗り出す予定です。

人と空間の関係が、国や文化によってどう異なるのかを明らかにするためです。

立ち止まること、予定を決めずにぶらぶら散策することには意味があります。

あてどもなく都会をぶらつき、周囲の人をよく観察して、街のどこかでふと立ち止まってみる。

そこに思いがけない出会いが待っているかもしれません。

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参考文献

Pedestrians now walk faster and linger less, researchers find
https://news.mit.edu/2025/pedestrians-now-walk-faster-and-linger-less-researchers-find-0724

元論文

Exploring the social life of urban spaces through AI
https://doi.org/10.1073/pnas.2424662122

ライター

千野 真吾: 生物学に興味のあるWebライター。普段は読書をするのが趣味で、休みの日には野鳥や動物の写真を撮っています。

編集者

ナゾロジー 編集部